2019年12月6日(金曜日)、ホーチミン市3区にあるSoul Live Project(216 Pasteur)にて行われたコンサート『Chillies Mascara』について簡単にレポートします。
目次
会場となったSoul Live Projectとは
ホーチミン市3区にあるコンサートホールといってもライブハウスの大きなところというのがしっくりとくるような作りで、オールスタンディングになっています。音について詳しくないのですが、そこまで良く無いような印象を受けます。
インディーと呼ばれるジャンルのミュージシャンのライブしか行ってませんが、Yoko Cafeのようなライブハウスの次に大きなハコといえばココというようなイメージとなっているようです。
キャパシティは約1000人前後という感じに思えます。イメージとしては名古屋のダイヤモンドホールくらいの大きさです。
去年のTien Tienのコンサートがソールドアウトになってましたが、日本のライブハウスのようなすし詰め感はなかったので、詰めたらもう少し入るかも知れません。
ここの設計がイマイチで、トイレがステージの裏くらいにあり、客と演者のトイレが一緒なのか、イベントによってはセキュリティーにかなり睨まれます。
住所:216 Pasteur, Phường 6, Quận 3, Hồ Chí Minh
Google Maps:https://goo.gl/maps/oVUYg4XLGzVLsFsg8
会場に着いたのは20時すぎ
ライブ終わり後は飲みに行くつもりだったので、Booking.comでホテルを予約し、ホテルにチェックイン。というはずだったのですが、ホテル側の手違い(部屋を掃除していなかった)で部屋がなく、1時間30分も待たされてしまい、19時前には会場の着く予定が20時を回っていました。
19時開場だったら19時30分か20時には始まるのが、かつてのベトナムの流れですが、最近は19時開場で19時20分くらいには始まってしまうみたいなこともしばしばあります。
そのため、20時過ぎに会場へ着くなり、漏れ聞こえる音に耳を傾けます。聞こえた音がChilliesの曲じゃなかったので、一安心。そして、これから1時間以上はタバコが吸えないので一服。
20時過ぎるとスタッフもチラホラしかおらず、写真を撮っても雰囲気が伝わらなかったのでやめときます。
前座バンドは『I’m not Sure』
会場に入るとI’m not sureというバンドが演奏してました。
I’m not sureは、ボーカル、ギター兼キーボードたまにコーラス、ドラムという3人編成。曲によっては、ドラムが叩かないということもあり、不思議な感じを受けました。
ギター兼キーボードたまにコーラスの方は、控えめな好青年という感じの人だったんで、無いとは思いますが、主張をしだしたら、速攻ボーカルが脱退しそうな気がしました。
自分たちでセッティングし開始
I’m not sureがはけたら直ぐにChilliesの面々が出てきて、自分たち自らセッティングをはじめました。
そして終わると、一旦、はけるということはなく、そのままスタート。
なので、拍手とか声援はまばらな感じで始まりました。
頑張って曲名を覚えるようにしよう
ラップ調のやつから始まって3曲続けて演奏。そしてMCを挟んで、未公開曲3曲を続けて演奏します。未公開曲のせいか、客はやや盛り上がりにかけているようで、それまで動画を撮っていたような人まで、スマホで遊びはじめました。
そして長めのMCがあって、Youtubeで最初にヒットした曲と有名な曲を演奏し、新曲のMascaraへと繋ぎます。
確かMascaraの次だったと思うんですが、演奏中に歌わなくなり、観客にマイクを向けて歌わせるという、ベトナムライブのあるあるを行います。大体、サビの部分だけなのですが、まさかの「三番も歌わせるの?」みたいな流れとなり、客の大半が沈黙、演奏だけが流れるような状態に。
そこでボーカルが笑いながら「やめだ、やめだ」「演奏を止めろ」といい演奏を中断。
このパフォーマンス Green Dayのライブでよくある『Who plays the guitar?』方式はベトナムでは初めてなのか、若干観客が引いている感じを受けました。
そしてボーカルが「歌えるやつ、いるか?」と会場に尋ね、とりあえず、ほとんどが手をあげたり声をあげたりして応える。すると、「ここで歌えるやつは?」みたいな問いには、前の方の熱狂的な人たちが何人か手をあげる程度。
結局、その中から若い女の子が選ばれ、ステージに上がりました。
スマホで歌詞を見ながら、物怖じせず歌っていました。
こういう時のベトナム人って、緊張しておらず、堂々としているから、いつもすごいなって思います。
終わると、この女の子、まさかの行動に移します。
ボーカルだけでなく、ベース、ギター、キーボード、ドラムと順々にハグをしては、きゃーっと飛び跳ねてからステージをおりました。
この後、2曲くらい演奏して終了。(アンコールはなし)
今回のコンサートはソールドアウトにはなっておらず、9割弱くらいの客入りでしたが、バンドメンバーは終始楽しそうに演奏したり話したりしていて、ある意味感動的な良いライブでした。