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Zombie Mansion -屍人荘の殺人-

第27回鮎川哲也賞をはじめとして、このミステリーがすごい!(このミス)、週刊文春ミステリーベスト10、本格ミステリ・ベスト10、第18回本格ミステリ大賞といった日本ミステリの賞を4冠達成した今村昌弘のデビュー作品『屍人荘の殺人』の映画版を見てきました。

ベトナム語表記は、DINH THỰ XÁC SỐNG(Google翻訳によると『生命の精神』)、英語名はZombie Mansionです。

ネタバレになってしまうと思い、ベトナムの公開が終わるまで、(詳しくは書かないですが)ずっと書くのを我慢していました。

ベトナム人の、特に女性の方にはウケが良くない日本映画。本当は一人で見に行っても良かったのですが、デートの日の都合が良い時間に上映される他の作品に彼女が見たいものがなくて、結局彼女と一緒に見ることになりました。

小説を読んでないので、映画との対比は出来ないですが、かなり面白かったです。作品のあらすじや展開だけでなくて、演出も面白くてミステリーホラーよりだと思うんですが、全然怖くはなかったです。

伏線の回収も綺麗で4冠達成したのも納得のレベル。

演出での伏線においては、メタル(音楽)が流れるシーンから神木隆之介が演じる主人公が『ゼア、ゼア言ってるよ』と言ってからの、永田裕志がノーメイクもといゾンビメイクで白目を剥いてコスチュームのまま「ゼアゼア」と言いながらゾンビ役で登場するというシーンには、ベトナム人しかいない映画館の中で一人で爆笑してしまいました。

映画が終わってから、「(何で笑っていたのか)説明してくれ」と彼女から言われ、『パンツ一丁で白目を剥いてゼアという決め台詞で敬礼する有名なコメディアン』だと適当な説明をしておきました。

ちなみに彼女は、日本で来年公開予定の韓国映画を見たときよりも楽しんでいたような感じだったものの、「やっぱり日本映画は面白くない」と言っていました。

ベトナムにいて日本映画を見る機会が少ないと言うのはありますが、久しぶりに面白い日本映画を見たというのが私の感想です。

ただ10年後、また見て面白いかというと、それは無いだろうな。

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