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テト4日目 ソクチャン Part.2

テト4日目は、旧暦の元旦にあたり、ソクチャンの街中には多くのクメール寺院があるので、初詣を兼ねて寺院巡りをしました。

カフェにて寺院の調査

起床後、カフェへと赴き、ソクチャンの寺院に関して調査したところ、カレン寺、ソムロン寺院、ダットセット寺、ヨイ寺の4つはマストゴーなのか、頻繁に出てきました。

Google Mapsで確認したところ、カレン寺のある通り沿いにソムロン寺院やダットセット寺があることを確認し、またソムロン寺院までにダットセット寺を含めていくつかあることがわかりました。カレン寺からソムロン寺院までの間に見つけたお寺には全部行くという姿勢で臨むことにします。

カフェダは7000ドン

とりあえず腹ごしらえ

行くところがわかったし、カレン寺は昨日の市内観光時に見つけていたので迷うことはないと思い、とりあえず腹ごしらえ。ソクチャン名物のBun Nuoc Leoのお店へと向かいました。

小さなお店なのですが人気店のようでお店の前にはバイクや車でごった返していました。しかも、時間は朝11時前とか中途半端な時間にも関わらずです。お店の前の軒下はもちろんのこと、店内は満席で裏口側へと回らされました。しかし、そこも人でいっぱいでした。

店内は大混雑で店員さんはパニック状態。一応、分業化されているようなのですが、全くと言っていいほど機能しておらず、普段はこんなに混むことがないのかも知れません。

店内に入って直ぐに奥へと案内され、注文を聞かれます。そして、しばらくしても来ないのでお会計係のおじさんが近くに来た時に「注文したか?」と聞いてくれたので、改めて注文しました。しかし、このおじさんはお会計しか出来ないようで機能しておらず、私の後から来る人、来る人が先に商品が届くものの、おじさんは傍観するのみ。

というか、ヤカラみたいな感じに、「まだか、まだか」と大きな声で言えば、良いようで、私より後に来て、先に商品が届くところは、全て大きな声で何度も何度も「まだ来てない。」「こっちはいくつだ。」と言われてました。

上の写真、左側に写っている男女5人組(私より先に来店)は談笑しながら頼んだ飲み物をほぼ飲み干していたので、既に食べ終わっているものだと思っていましたが、こちらもまだ来ていないようで私の少し前に商品が出てきてました。

結局、商品が出てくるまでに何回注文を聞かれ、何回答えたのでしょうか、時間的には40分くらい経過していました。

海鮮などの具は麺の下にありました。

かなり待ちましたが、スープを最後まで飲み干してしまうくらい美味しかったです。

ブン屋の近くのお寺

ブン屋から徒歩10秒くらいのところにお寺がありました。小さいながらも参拝客がひっきりなしに訪れていました。

元は米蔵だったカレン寺

クメール寺院が数多く集まるソクチャンの中でも大きなお寺として有名なカレン寺に訪問。元は米蔵だったようで、それを寺院として建て替えたようです。

敷地には大きな本殿があるのですが、一般公開されていないのか訪れる人は少なく、閑散としていました。

『入るな』とは書かれていないように思えましたが、まばらに訪れる現地の方々は誰一人本殿へと入らず、外から写真を撮ったりお祈りしたりするくらいでした。

食事を振舞っているお寺

参拝客に食事を振舞っているようで一階部分には食事をされている人が一杯いました。Bun Nuoc Leoを食べたばかりですが、興味本位で私も食べようかと思ったものの、自粛しました。理由は、よくよく見てると箸は前の人が使ったものを布で拭いているだけで洗っているような感じを受けなかったため。

あとで思うと、他のお寺では宝くじ売りの人は多くいましたが、ソクチャンで物乞いの人に声を掛けられたのは、ここくらいでした。

ちなみにホーチミンだと、ベトナム人客で溢れるカフェであっても、真っ先に私が声を掛けられることを思うと、ソクチャンでは物乞いの人が少ないのか、お寺が支援とかされているのかも知れません。

インスタ映えするソムロン寺院

ソムロン寺院に来るまでに、お寺だと思ったところが墓地だったってところがありましたが、知らない間にダットセット寺を通り過ぎていたようです。

特大の涅槃仏があるだけでなく、インスタでソクチャンを検索すると多く出てくる建造物もこちらにあります。それもあってか、今回の寺院巡りの中で、もっとも若者が多い寺院だったのが、こちらのソムロン寺院です。

ただ驚いたのは人気なのは、実は涅槃仏で、インスタで出てくる方はそこまで人が多くありませんでした。

コウモリ寺の前に

最後に行こうと思っていたヨイ寺(通称 コウモリ寺)は、ソクチャン中心部を流れる川を挟んでソムロン寺院がある側のちょうど反対側になります。そのため、来た道を戻る必要があります。来た道を戻る間にダムセット寺を見つければ行こうと考えていましたが、結局見つけられませんでした。

コウモリ寺の前に2つのお寺へ行きました。

ビンフン寺

こじんまりしていますが、綺麗なお寺で、外観だけではクメール寺院っぽくはありませんでした。(もしかしたら漢字も多かったので違うのかも知れない)

ファットホック寺

こちらもクメール寺院っぽい感じはしませんでした。宝くじ売りのおじさんが異常に多かったので、金運とかにご利益があるお寺なのかも知れませんが、よく分からないです。

唯我独尊像を見ると『なんだかな〜』っていつも思ってしまいます。

釈迦が生まれて直ぐに7歩 歩んで、天と地を指差して『天上天下 唯我独尊』と言ったとされていますが、生まれたばかりの赤ちゃんが歩くこともなければ話すこともないのは明らかで、あとで付け加えられた伝説的なお話というのは皆さんわかっているとは思うのですが、この意味を本来の意味とは違って使う方が多く、辞書にまで間違った意味で記載されていることです。

日本の仏教界は、声を大にして本来の意味を伝えた方が良いと思うんですが。他の国ではどうなっているんでしょうか。

荒唐無稽なおとぎ話のようですが、これには意味があります。「右の脇の下」というのはインドのカースト制度での身分を示し、「7歩歩いた」のは、6つの世界(六道=地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天)を輪廻(りんね)する迷いから解脱(げだつ)してさとりを開く人だということを表しています。
そして「唯我独尊」という言葉は、一般的に独善的な悪い意味で使われてしまいますが、本来、限りない過去から未来への時間の中でも、限りなく広い世界・宇宙の中においても、たった一つのかけがえのない命の尊さを訴えているのです。そしてお釈迦様は厳しい身分制度の社会にあって「人は《生まれ》によってではなく、《行い》によって貴くもなり賤しくもなる」と教えています。本質的な苦しみ、差別やあらゆる支配から解放され、天地宇宙の道理の中に本当の幸せを見出した人。つまりお釈迦様誕生の逸話は、仏教の原点として、人間の尊厳と平等、そして可能性を伝えています。今で言えばまさに「人権宣言」です。

「唯我独尊」 大河内秀人(豊島組見樹院)

寺院巡りのメイン ヨイ寺(通称 コウモリ寺)

今回の寺院巡りのメインであるヨイ寺(通称 コウモリ寺)に訪問しました。

他の寺院と違って、バイク置き場が寺の周りにいくつかあり、出店も一杯ありました。参拝客は、この日訪れた寺院の中で一番多く老若男女分け隔てなく訪れている印象を受けました。

山門から参道を通り本殿までは数百mあります。ただ敷地はそこまで大きく無いようで本殿はこじんまりしている印象を受けました。本殿には犬の像が祀られており、犬の像を撫でている人が多くいました。ただ放し飼いにされている犬に対しては、特に何もされているような印象はありませんでした。

この木に大量のコウモリがぶら下がっている(黒く見えるのが、ほとんどコウモリ)のですが、私のスマホのカメラでは静止画としては綺麗に映っていません。

あとで知ったのですが、こちらのコウモリ以外にも、珍しい豚がいるようです。

寺院巡りを終えて立ち寄ったシーシャカフェ

江戸時代の日本なら寺社仏閣を巡ったら精進落としへ行くというのがある種の風習であったらしく、その風習から発展したのが今はなくなってしまった多くの遊郭だそうです。

かつて神社や寺に参詣をすませた男たちが、その足で門前の色街に立ち寄って、歓楽に耽ることを“精進落とし”と称したというのである。

参拝後は遊廓で“精進落とし”!?――そこに込められた深い意味

ソクチャンに来て、何も知らない私が遊郭を探すのなんて大変なこと。煩悩は捨て、昨日の市内散策中に見つけたシーシャカフェへと向かいました。

シーシャと比べると安いのですが、ベイプと考えると高い上に、中の液体が別料金で結果としてシーシャより高い料金となっていました。

ただ、驚いたのは飲料の安さ。飲み物はホーチミンの半額以下な上に、大か小の選択肢しかなく、大は小の2倍程度の料金。ちなみに大の量は1リットル。間違いなく、グループで来たら『大しかない』と思っていましたが、他のテーブルのグループ客を見ても、個々に頼まれていたのも驚きました。

この旅で一番美味しかった Banh Cong

シーシャカフェでベイプを吸いながら、夕飯は何を食べようかと検討。寺院巡りの最中で市内を通りましたが、開いているお店は此れと言って目ぼしいものがありませんでした。

少し郊外に出ても良いかと思い検索していたところ、Banh Cong というものを見つけました。

そして訪れたお店は、ソクチャン中心部でもGoogle Mapsのコメントが100件を越える飲食店は極少数にも関わらず、郊外にも関わらず100件以上のコメントが記載されていたお店です。

お店の名前『Bánh Cóng Đại Tâm』を覚え、バイクを走らせていると、いくつか『Bánh Cóng Đại Tâm』と名乗るお店がありましたが、どのお店もお客さんが入っていません。おまけに決定的な違いは、Google Mapsに投稿されていたお店の外観写真よりも綺麗でした。

しばらく走ると、一軒だけお店の前に人集りが出来ているところがありました。

食べ終わる頃は落ち着いた様子でした。

ここだと思い、バイクを止めて席に座ると、若い女性店員から「めっちゃ待つで」と言われました。(隣席にいた方が彼女が何を言っているか教えてくれました)

上の写真は、落ち着いてから写真を撮ったものなのですが、私が訪れた時は、店内には空席がちらほらありましたが、道路側には持ち帰りのお客さんで多くのバイクが並んでいました。

「めっちゃ待つ」とは言われたものの、昼間のBun Nuoc Leoの比ではなく、20分ほどで出てきました。

ナイフで一口大くらいにカットして、野菜で包んで食べるようです。

味は、コロッケ。ウスターソースが欲しくなるような庶民的な味です。今回の旅の中で一番美味しかったです。

あまりにも美味しくてホーチミンにもないか調べたほどです。

おかわりしようかと思っていたら、再び混み始めたのでやめてホテルへ帰りました。

余談

その1 黄色のヘルメット

黄色のヘルメット率がかなり高い。Banh Congを食べた後、中心部のカフェでカフェダを飲んでいるときに、数えていたのですが、全体1割近い人が黄色のヘルメットで、メーカーは3つくらいはあるように思えました。

若い男の子はヘルメットにステッカーを貼っているのですが、女の子は動物の耳みたいなのをつけていました。

ちなみに黄色いヘルメットは若い子だけなら通学用で指定されているのかと思いましたが、そういう感じではなく老若男女問わずといった印象を受けました。

その2 カワマツ

ベンチェを越えたあたりからバイク修理屋の看板にカワマツ(Kawamatsu)という文字を見かけるようになり、ソクチャンではほとんどのバイク修理屋の看板にはKawamatsuと書かれていました。

ちなみに『Kawamatsu』は潤滑剤のメーカーらしいですが、日本語のサイトを見つけられなかったので、日本にはないメーカーなのでしょうか。

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