ソクチャンにはクメール寺院が90以上(メコンデルタ周辺には約600ヶ所)もあるという話を聞いていたので、新年を迎えるのはソクチャンと決めていました。そこでテト3日目はソクチャンへ向かいました。
目次
ベンチェを出たのは昼前
チェックアウトをしたのは、朝9時半ごろ、そこから朝カフェに行くべく、QL50へと向かい、屋根のあるローカルカフェに入ります。
途中、前日食べられなかったBanh Canh Bot Gao Xat(ベンチェの郷土料理)のお店を発見たのでカフェダを飲みながらお店の情報がないかインターネットで検索。すると、朝11時からオープンしていることがわかりました。
本来はカフェダを飲んで10時過ぎにはソクチャンへ向かうつもりでしたが、11時であれば、そこまで遅いわけではないので、ネットサーフィンをしながら11時まで時間を潰しました。
そして、目的のBanh Canh Bot Gao Xatのお店へと向かいます。
しかし、お店は開いていませんでした。仕方なく朝飯を食べずにソクチャンへと向かうことにしました。
ソクチャンへ向かいます
ベンチェからソクチャンへ向かう場合、大きく分けて2つのルートがあります。カントーを通るルートは約180km、チャビンを通るルートは約130kmです。バイクだと1時間以上も変わってしまうのでチャビンを通るルートを選択しました。
2つのルートの違いは渡船に2回乗るか、1回も乗らないかです。バイクや普通車であれば、渡船に2回乗るルートを選んだ方が賢明なように思います。
ちなみに、ベンチェからチャビンまでに川が2つありますが、この川には橋があるので、渡船に2回乗るのはソクチャンの手前になります。しかも1つ目の渡船と2つ目の渡船の間の距離はかなり近いです。渡船の渡し方を斜めに走らせるとかにすれば、『渡船は一つで十分じゃない?』と思ってしまうほど。
渡船を2つ乗り終われば、間も無くでソクチャンへ到着します。
ソクチャンの情報
ソクチャンはベトナム南部ソクチャン省の省都となっています。冒頭にクメール寺院が90以上(メコンデルタ周辺には約600ヶ所)と記載しましたが、その理由として、クメール王朝時代はクメール人によって支配していたため、ソクチャンの民族構成はキン族が最も多いものの、クメール系は人口の3分の1以上占めているようです。(キン族、クメール系、華人、その他という順番だそうです)
それもソクチャンに入ると、すごく実感します。普段、ホーチミンで見かけるベトナム人の人とは雰囲気が違う人たちを多く見かけます。タイとかカンボジアに行ったかのような感じです。ただ言葉はベトナム語を話しています。
ベトナム全土の民族構成は、キン族が約86%、クメール系が1.4%ということを考えると、このソクチャンにおけるクメール系が占める割合が凄いってことに驚くかと思います。
下の写真は、ソクチャンに入ると迎えてくれるモニュメントなのですが、こちらの3人の女性はキン族・クメール系・華人を表しているそうです。
チェックインを済ませ食事へ向かいます
ソクチャンに着いた日は、旧暦でいうと大晦日にあたるので開いているお店は少ないだろうなと思い、バイクで市内観光をしてお客さんが多いところに入ろうと決めました。
1軒目 Bo Nuong (ソクチャン風焼肉)
ソクチャン中心部を隈なく巡りました。大抵のカフェは開いていたのですが、飲食店になると、ホーチミンでも食べられそうなフォーやフーティウのお店ばかりでした。ただ、どこも混んでいるという感じではなく、まばらな客入りでした。
そんな中、ありえないくらい人とバイクで溢れた一角を発見。
『何だろう?』と思い近づくと焼肉屋でした。
写真はBo Nuong Ngoi 25というお店なのですが、この3軒並んでいて、店内はもちろん路上の席も人で一杯でした。
そして、この写真でいうと右側にもお店があり、そこはBo Nuong Ngoi 29というお店なのですが、隣の27のお店を飲み込んでいる状態です。甲乙付け難いくらいの混み具合です。
25の方は満席になっており、ベトナム人も待たされているレベル。29も同じような状況だったのですが、タイミング良く帰るカップルがおり座れそうだったので、29に決めました。
メニューはなく、Bo Nuong一択です。注文方法は、肉を何皿頼むかくらいしかありません。周りのお客さんの真似をして、とりあえず一皿を頼みました。
セットには牛肉1皿、ブン、ライスペーパー、(バインセオに付いてくるような)野菜となっています。
写真ではわかりづらいですが、肉を焼く鉄板が斜めになっており、油が小さなボウルへ滴るような作りとなっています。この鉄板は、小さなボウルに入っている油をかけないと、肉が焦げ付くので注意が必要です。
食べ方はライスペーパーに野菜を載せてから肉を載せて巻き、タレにつけて食べます。
肉もタレも美味しいのですが、肉がユッケのように細かい切り方になっているので、焼肉を食べているという感じはあまりありません。とか言いながら、肉は追加しました。追加時に焦げ付いた鉄板は交換してくれます。
田舎なら飲酒運転を気にしないだろうって思い、周りのテーブルを見ても誰一人としてビールを頼んでいる人が居ません。そんな状況で田舎だから少しくらいビールを飲んでもって思っていたものの、気を引き締めコーラにしました。
料金は2皿とコーラで12万5千ドンでした。めっちゃ安い。
2軒目 Chao Ca Loc(雷魚のおかゆ)
バイクで市内散策をした時に、1軒目の焼肉屋の次に多かったのは、ソクチャンの郷土料理の一つであるChao Ca Loc(雷魚のおかゆ)のお店です。
しかも、こちらのお店は若い男女で溢れていました。
焼肉を食べた後に寄った時も若い男女が多くいて不思議な感じを受けました。
ホーチミンでおかゆを食べに行っても、どこの料理屋よりも最速で出てくるイメージがあるのですが、ここは繁盛しまくっているので、注文してから出てくるまでに痺れが切れかけます。
雷魚の切り身が2つ、しかも大きいです。これで3万ドン。
安いし美味しいし、そら若い子が来るわと思わせます。ボリュームがあったのですが、美味しくて2食目なのに直ぐに平らげることが出来ました。
夜の街を散策
おかゆを食べ終わったら20時半頃、若い男女のグループも食べ終わり帰るところだったので、若い男女がどこに行くのか気になり、彼らの後を追いかけることにしました。
すると、私の宿泊するホテルの方へ向かいます。そしてホテルを通り過ぎたかと思うと、ソクチャンのモニュメントのところで停車しました。
周りを見渡すと、そのモニュメント周辺には老若男女問わず人でごった返していました。そして多くの人がモニュメントのそばにある遊園地へと入って行きます。
人の流れがわかったので、一旦ホテルへと戻り、バイクを置き、徒歩でモニュメントへ向かいました。そして流れに身を任せるように遊園地へ入場(入場料は2万ドン)。
園内に入ると、人によって楽しみ方は様々で、テトの飾り付けの前で記念撮影をする人、子供と遊具や乗り物で遊ぶ人、園内のレストランで食事をする人。園内を奥へと進むと、ステージとフリーマーケットがありました。
ステージでは、ベトナム歌謡曲を歌手の人が歌っており、若い人たちは縁日にあるような射的や輪投げで遊んだり、フリーマーケットでショッピングをしたりしていました。
園内を一通り見て回り、ホテルへと戻りカウントダウンはホテルの部屋でハノイの花火中継で楽しみました。
花火中継の途中で映像が切り替わり、現在の書記長であるNguyen Phu Trongさんの新年の挨拶が始まりました。