2023年七夕、ホーチミン市ビンタイン区にオープンした高級ハンバーガーショップ『SHOGUN BURGER』。初めて聞いた店名でしたが、7月10日のYahooニュースにも載るくらいの有名なお店なようで、こちらのお店はベトナム初出店とのこと。
「創業30年の富山の老舗焼き肉店が本気で作った、和牛100％のグルメバーガー」が売り文句のハンバーガーショップですが、ベトナムでは和牛だけではなくベトナム牛をブレンドしたパティを使用されるようです。
ベトナム店では、和牛とベトナム牛をブレンドしたオリジナルパティを使用。赤身が強く、ヘルシーさが特徴のベトナム牛と、和牛の旨みを組み合わせて作るベトナムでしか味わえないハンバーガーに仕上げた。同店舗の限定商品として、バインミーバーガーも販売する。
https://news.yahoo.co.jp/articles/efb419a9e3251aeaefa75ca53c649e87d8b62c8b
日本では焼き肉店がやっているとのことなので、ベトナムでも『にくまる』『矢澤』『響』などの肉の専門家的な焼肉店が営業されているのかと思ったら、ラーメン屋のムタヒロや酒場サスケを運営する会社さんがやっているようです。
目次
時代の移ろい
話が逸れてしまいますが、私がブログをやっていない間に色々と変わっているんですね。
『ハンバーガーショップ＝高級』というイメージなので、どれくらいの予算が適切かどうか、ホーチミン２大巨頭のブログを見ましたが、『町田商店』の記事すらも出ておらず、完全に女性向けブログにシフトされてることに驚きました。
ランチ時に訪問
テーブルにはオーダー用のQRコードがあり、これを読み取って注文します。
SHOGUN BURGERが全然悪いんじゃないんですが、これって一見便利なようで、痒い所に手が届かないシステムで超不便。注文出来るのに、会計は現金って、正直意味不明。しかも店員さんを呼ばないといけないとか。POS会社さん、QR決済やクレカ決済をそのままスマホで完結するようにして下さい。
利害とかあるのは何となくわかります。
ある程度、覚悟して入店しましたが、注文画面に並ぶ数字は、現地採用の私にとっては、思わず逃げ出したくなるようなものばかり。
Google Mapsでのレビューで事前に調べておいた『ダブルチーズバーガー（28万ドン）』とドリンク＆ポテトセット（8万ドン）を注文。トータル36万ドン（現在のレートで2000円オーバー）。
ハンバーガーショップのポテトは個性的であってくれ！
商品が出てきて、ポテトが目に入ってガッカリしたよ。
このポテト、居酒屋のフレンチフライのやつ。
ドリンク＆ポテトセットが8万ドンやったので、悪くても冷凍食品の皮付きタイプやと思ってたら、その下のランクの個性のないやつ。
レストランのオーナーに「ここのフレンチフライ最高です。」とか言ったら、怒られるタイプのやつ。
ハンバーガーショップ（特に高いところ）は、ハンバーガーが美味しいのは当たり前ですが、「ポテトおいしかったよね？」と思わず言ってしまうほど激ヤバポテトが出てくるのは私の幻想だったのかもしれない。
チーズは変えて欲しい
メニューにはハンバーガーの食べ方が書かれているのですが、出てきた時、既に『食べ方』に書かれているような状態になっているので、直ぐにガッつけます。
とりあえず深呼吸。
「金額のことは忘れる」、「金額のことは忘れる」、「金額のことは忘れる」
と3回、頭の中で念じてから頬張ります。
一口目は、チーズがあまりない部分だったのもあって、肉の味が感じられましたが、あまり美味しくはない。パティと呼べるような感じではなく、ボロボロとそぼろのようにミンチ肉が落ちていきます。
和牛の良さも、ベトナム牛の良さも、どちらも感じられるものではありませんでした。
しかし、ダブチノコウザイ、直ぐに圧倒的なチーズが迫ってきて、全てを包み込んでくれました。
多分、ソースも掛かっているんやろうけど、全てにおいてチーズが勝ってしまっている。
美味しいチーズやったら良いんですが、スーパーやコンビニで売っている業務用かと思う大きいパッケージの、あのチーズの味。
（ちなみに、あのチーズ、カレーライスにトッピングとして入れると、独特の匂いがスパイスで消え、チーズの程よい味だけが残るのでオススメです）
まとめ
一撃 360,000ドンは高嶺の花。
食べている間にボロボロと落ちる肉は、肉が悪いのではなく、作り手の問題。
これ手間が掛かっていない証拠で、ジューシーなハンバーグやパティの作り方をクックパッドのレシピサイトで調べると一目瞭然。肉に粘り気が出るくらいに捏ねると、ボロボロとソボロ化現象が起こることはなく、ジューシーな仕上がりになる。
ベトナム牛と和牛が9:1であってもブレンドやし、その逆であってもブレンド。比率はわからないですが、完全に和牛100%だったら、この金額でも仕方ないような気もしますが、ブレンドでこの金額だと、ステーキかハンバーグを食べに行くかな。
食後は、安っぽいチーズの味しか記憶になく、「何がジューシーやねん」と思わせるパティ。安モンのポテト。
これで36万ドンと考えると、やっぱり高い。
追記（2023年7月31日）
Google Mapsのコメントを見ていると、私と違って、36万ドンを余裕で払えるような層のハンバーガー好きの外国人を敵に回している感じがヤバい。
おまけに、ホーチミン２大ブロガーのごっちさんは華麗なスルーパスを決めており、オープン翌日には記事が上がるようなちぇりさんでも、オープンから2週間以上経過してデリバリー注文（もちろんキャピチ）。
ちぇりさんは、ハズレなお店（私が行って不味いと感じた店であって、本人はどうかはわからない。会ったこともないので）に当たると、カトラリーやお店のロゴなど食べものに関係ないものを褒める傾向にあり、食べもののコメントの熱量が極端に低い。そして、ハズレなお店と同じようなジャンルの食べ物を倍以上の熱量で作成して掲載する。（私は”これは、大人の事情なんだ。察してくれ！”と、ちぇりさんが言っていると勝手に思っている）
私は感じ取りましたよ、ビビビビィ〜
一つ一つの要素が美味しいんだけど、一番印象に残ったのは、パテ！とかバンズ！ってことよりも「バランス」。
https://cheritheglutton.com/shogun-burger/
この投稿から数日後に『【Ho Chi Minh】ここしばらくでブチ抜きレベルでお気に入りのハンバーガー！ ~ alto』という記事が掲載される。
ただ行儀良くしてればいいってものでもないが、このバーガー。醸すものが、ある。
https://cheritheglutton.com/alto/
うわっはー！全然行儀良くない！（笑）
https://cheritheglutton.com/alto/
バンズの儚さに対して、全体が舌に残す味の印象は弾けるようだ。
https://cheritheglutton.com/alto/
喉から手が出るほど、という比喩がありますが、胃袋から出た手がムンズとバーガーを掴んで引き込むような美味しさだ。なんという色気。本能で食べたくなる味だ。
https://cheritheglutton.com/alto/
同じファンビッチャンエリアで、同じハンバーガーを紹介するなんてタブー。
直接的な広告記事じゃないから出来るんだろうけど、そうじゃなかったら営業マンが大変w
改めて驚いた
ちぇりさんのブログで日本の店舗のメニューを見て驚いたんですが…
価格
日本：ダブルチーズバーガー 2,080円
ベトナム：ダブルチーズバーガー 280K VND (1,712円)
＊VIETCOM BANKの2023年7月31日の為替レート参照（1円=163.53VND）
パティの素材
日本：和牛
ベトナム：和牛＋ベトナム牛（比率不明）
店舗情報
店名：SHOGUN BURGER Ho Chi Minh City
住所：46 Mê Linh, Thành Phố, Bình Thạnh, Thành phố Hồ Chí Minh
