2023年7月9日にホーチミン市旧2区(現 トゥードゥック市タオディエン)タオディエンに町田商店 タオディエン店がオープン。
2023年7月9日にオープンを控えていたものの、7月9日のオープン前の朝10時にはGoogle Mapsのレビューが既に90件を越えており、町田商店の斜向かいにあるタオディエンエリアで一番人気のラーメン店 ラーメン暖暮 タオディエン店の約150件に迫る勢い。平日のランチでも混雑しているラーメン暖暮は3年か4年くらい営業しているお店なので、いかにこの数字が異常かと言うのが、わかるかと思います。
お店のオープン前に、こんなあからさまなマーケティング施策を行う町田商店とは、どのようなお店なのでしょうか。
[注意] プレオープンは、招待客のみで入れず。オープン2日目は、営業時間にお店が開いていなかったので入れず。結局、食べれていません。
目次
ギフトホールディングス
町田商店は、株式会社ギフトホールディングスが運営する家系ラーメンのお店です。
株式会社ギフトホールディングスの説明として、ベトジョーの記事を引用(もちろんリンクを貼って)しようと思っていたのですが、見ないうちにアーカイブ化された記事はお金を払わないと見れないというクソ仕様になっていたので調べてみました。
概要
株式会社ギフトホールディングス(リンク:会社ホームページ)は、東京都町田市に本社がある企業で、横浜家系ラーメンチェーン店「町田商店」などのラーメン店の運営や、ラーメン店のプロデュースを主な事業としています。2008年、東京町田市に1号店を出店し、翌年に法人化し株式会社 町田商店としていましたが、2015年に株式会社ギフトに改称し、2022年より現在の株式会社ギフトホールディングスと改称しています。
また、2018年10月、東証マザーズへ上場し、2020年9月には東証一部へ市場変更しています。
直営店舗・ブランド
町田商店
壱六家の系譜「壱系」の横浜家系ラーメン。
代々木商店、池袋商店、四谷商店、金町商店などのように、『地名+商店』の店名での出店もされています。
調べて一店舗しか見つけられなかったのですが、大阪府岸和田市にある大倉のような独立店舗もあるようです。
こちらは岸和田26号線沿いの【家系ラーメン 町田商店 岸和田店 】さん跡地にオープンしたお店で、なにやら独立されて屋号も新たに変更のリニューアルをした形との情報です( ・∀・)
https://ameblo.jp/terunaruharu/entry-12687620469.html
豚山
豚骨ベースの醤油スープに野菜(もやし、キャベツ)、チャーシューを載せたガッツリ系のラーメン。写真を見る限りは二郎系ラーメンと同じなのですが、町田商店と違ってラーメン二郎の系譜にはないので、二郎系とは言ってないのかも知れません。
がっとん
白濁とした豚骨スープに細麺という博多ラーメン。ただギフトホールディングスのホームページでは、博多ラーメンとは言わずに九州豚骨ラーメンと紹介されていました。
四天王
コロワイドから買収したラーメン屋。学生時代に何度か行ったことがあるが、ギフトホールディングスのホームページを見ても、見た目のイメージが変わっているからなのか、どんな味だったか全然思い出せない。
赤みそ家
野菜たっぷりの味噌ラーメン。
長岡食堂
透き通ったスープの生姜醬油ラーメン。
元祖油堂
油そばのお店。
いと井
白味噌ベースの味噌ラーメン。
E.A.K. RAMEN
家系ラーメンをベースとして海外展開するブランド名。現在はアメリカに3店舗を展開しているようです。
ベトナム ホーチミンは、この海外ブランド名が採用されておらず、町田商店なのは『E.A.K. (イー・エー・ケイ)』と読ませたいものの、ベトナム語の発音から意図した読み方をしてくれないからだと推測されます。
試食会?
フェイスブック広告で大々的に7月9日と宣伝

*Facebook ページより
facebookを見ると、こんな広告が流れてきました。
『家系ラーメンが出来るとは聞いてたけど、タオディエンに出来るんや』
『住所は、14n Đ. Quốc Hương??』
『これってラーメン暖暮と同じ通りやん?』
と、ひとりごちながらGoogle Mapsで地図を確認。
『既にGoogle Mapsが存在している』
『しっかりしている会社やん』
と、よく見ていると、既に20件以上のレビュー投稿(2023年7月5日夜の話)。

『試食会でもしたんやろな』
『明日からは、プレオープンでもしているやろうから行ってみよ』

ランチ時に行ったら、オープンしてへんかった。
1レビュ(ワンレビュ)
仕込み中で入れなかった日の夜、Google Mapsを見てみると、レビューが20件以上も増えていて50件に増える勢い。
どのようなことを書いているのだろうか?と気になってレビューを見てみると

『1レビュばっかやないかい!』
あっ、1レビュ(ワンレビュ)とは、私が勝手に呼んでいるだけなのですが、Google Mapsのレビューにおいて、まるで業者かのように高評価か低評価をする10レビュー未満のユーザーの総称。主にステマやフェイクレビューのアカウントが大多数を占めるものの、中にはクレームだけを入れるアカウントや、飲食代が無料や割引されるからと店に言われて利用者を欺くのに加担するアカウントも存在する。

フェイクレビューと言われているw
1レビュワーから見えるもの
1レビュワーを晒してやろうかと思いましたが、件数が多いのと何のメリットも存在しない上に、プライベートと分けて行っているだろうから何の意味もない。
ただ1レビュ(ワンレビュ)専用アカウントは、レビューは仕事として利用していることが多い。何個かレビューを投稿しているアカウントは、他のお店のレビュー投稿も仕事で行っている可能性が高いので、そういったお店には行かないようにしたいと思い異なるアカウントから複数(2件以上)レビューがあるお店を下記に列挙します。
*ちなみに集計対象は1レビュ(ワンレビュ)アカウントのみで10レビューある人は対象外。店舗名ではなくブランド名でカウント。
- KOHAKU UDON & RAMEN – 17アカウント
- KOHAKU SUSHI – 2アカウント
- ピザ 4P’s – 2アカウント
[注意] あくまでも私のお店選びの指標のためであり、ここに記載している店舗が業者を使ってステマやフェイクレビューを行っているとは言ってないので勘違いしないで下さい。
特別な日本人の存在
試食会はベトナム人限定かと思いきや日本人一人だけ呼ばれていたようです。

町田商店ホーチミン!第一号店。
レセプションにご招待いただき 食べて来ました。
笑顔、活気、元気! 日本の町田商店とかわらぬおもてなし。お勧めの家系MAXラーメンと
連れは油そばを。
美味しい!満足、完まく!
ご馳走さまでした!
https://goo.gl/maps/hojntWHqQGR7CyaD6
*『完まく』とは、町田商店でラーメンのスープまで飲み干すことを『完まく』というそうです。

「洗ったドンブリやん!?」っていうツッコミはNG。なんせ、この方は選ばれし特別な日本人
他の投稿者は、ベトナム人ばかりなので、ベトナム語が話せてベトナム人のコミュニティーにも精通している特別な日本人なのかと思いつつ、これまでのレビュー投稿数が7件だったので、どのようなベトナムローカルのお店に行っているのかと興味を抱いてクリック。

レビュー7件中5件が、ギフトホールディングスの店舗(4件)か関連店舗(1件)。
町田商店のレビューが霞むくらい思わずツッコミたくなるレビューがコチラ↓

家系! iekei ! E.A.K. ?
知人が予約していて居酒屋かな?と
何気なく入ったらラーメン屋?
酒のつまみ、ビール、日本酒、
ハンパなく種類豊富。
途中腹一杯になったが、せっかくなので
シメのラーメン The E.A.K.を注文。
友達は中華そば。うま! また行きまーす!!
https://goo.gl/maps/6u8ct9XpSV712kK99
このレビュー投稿の3年前に、アメリカ カリフォルニア州の『E.A.K. RAMEN & SUSHI ROLL』に行ってますよw

1レビュ(ワンレビュ)マーケティング
私自身、1レビュ(ワンレビュ)マーケティングについては否定的な考え方を持っていないのですが『オープン前はないやろ!?』って思います。
おまけに料理の高評価だけでなく、サービススタッフまでも高評価にするのはいかがなものかと。オープンを宣伝してしまうだけで、立地条件が良いので、最初は必ず混んでサービススタッフがパンクする可能性が高いです。
昔、アルバイトでサービススタッフをやっていた経験があるのですが、店内の動線とか作業とか慣れてから広告を売って欲しいと思ったものです。
基本的に口コミをするときは、悪い経験を共有することが多い。良い経験を共有するときは、そこのお店のファンになっていることが多い。
このことから、ここまであからさまに料理が美味しい、サービススタッフが良いと書き込ませてしまうと、実際にお店へ訪問し悪い経験をした人が口コミを投稿しようとした時に、他の投稿を見てしまい、高評価コメントは嘘だと感じてしまいます。
負の感情MAXのところに、レビューを見て詐欺店舗と認識してしまうので、大きなマイナスとなる。
ましてや、ラーメン暖暮 タオディエン店という立地を選んでしまった以上、騙されたと思ったお客様は、お店を出て目の前にあるラーメン暖暮 タオディエン店との比較レビューをしてしまいかねない。

既に、されていた。
まとめ
オープン2日目(2023年7月10日 月曜日)の11時40分に訪問しました。
バイクでお店の前に行くと、扉は開いており、日本人らしき2名も含めて、多くのスタッフが店内にいましたが、お客さんが入っている感じはなく、みんな視線は店内に向いており、店外からお尻しか見えませんでした。
私に気付いたのは警備員だけで、バイクを置く場所を指示されるのではなく、「ちょっと待って」という手振りをされました。
お店の入り口をよく見ると、例の『仕込み中』の看板がありました…。

FacebookやGoogle Mapsの営業時間は11時オープンと記載されていましたが、オープン2日目の最初の平日ランチに時間通りに営業出来ないのであれば、FacebookやGoogle Mapsで告知して欲しいものです。
オープニングセレモニーの写真や、フェイクレビューと呼ばれるくらいに高評価レビューを連発して、宣伝に利用されて、お客さんはお金で買うと思われているのかも知れませんが、客側にお尻を向けるのではなくて、正面を向いて欲しいなと思いました。
Xuan Thuyにあった時は、味が安定しておらず、1区と味に大きな違いがあったラーメン暖暮も、今の場所になってからは、凄く安定して美味しくなっているので、私の中では2区のラーメン屋はラーメン暖暮の一択で良いのかなと、思いました。
ただ日本にいる友人から「普通に美味しい」と聞いていたので、凄い楽しみにしていましたが、縁がなかったんでしょう…。こればかりは、仕方ない。
なんせ、食べたこともないラーメンに2回も裏切られたら、そのラーメンの口になることもないので…。
おまけに1年半以上もブログをサボっていたら、行きたいお店リストが溜まりに溜まってまして。