ホーチミンにオープンするのは、日本のチェーン系のお店が増えてきました。ただほとんどが馴染みがないと言うか行ったことがないお店なので、日本のお店なのにベトナムで初体験するってことが多いです。
そして、宇奈とと(うなとと)も例に違わずベトナムで初めて食しました。
目次
宇奈とと(うなとと)とは
宇奈とと(うなとと)って何やねん?知らんわ!
って言う人も多いような気がします。
私も破産申告か何かのニュースで見た記憶はありましたが、大阪の街を歩いててお店を見た記憶がなくて、てっきり関東にしかないものだと思っていました。
お店へ行く前に調べたら、何と、大阪にありました。
そして、自己破産を申請したのは大阪地裁でした。(東京じゃなくて)
正式名称は
名代 宇奈とと(なだい うなとと)と言うそうで、創業者は金原亭世之介と言う落語家さんで2000年に創業したそうです。2007年8月15日に大阪地裁に自己破産申請して倒産。そして翌日の8月16日よりG-FACTORY株式会社に移管され、営業を再開したそうです。
G-FACTORY株式会社?
G-FACTORY株式会社と聞いて『??』となった方は、残念ながら思考回路が私と似ていることになります。
そうです。デビット伊東さんのホーチミンのお店『でびっとらーめん』の進出をサポートしたコンサルティング会社がG-FACTORY株式会社の孫会社にあたるGFキャピタルベトナムさんです。
ちなみにホーチミンの『名代 宇奈とと(なだい うなとと)』はG-FACTORY株式会社直営ではなく、グループ会社とはいえど孫会社にあたるGFキャピタルベトナムさんが運営されるそうです。(ややこしいw)
飲⾷店などを中⼼としたサービス業を展開する企業への経営サポートを手掛けるG-FACTORY株式会社(東京都新宿区)は、飲⾷店経営のサポート体制強化に向けたベトナムでの⼈材育成を⽬的として、同社グループ会社のGF CAPITAL(VIETNAM)直営による鰻料理専門店「名代 宇奈とと」のベトナム1号店を11⽉22⽇にオープンする。
鰻料理専門店「名代 宇奈とと」、ベトナム1号店をホーチミンにオープン(ベトジョー)
宇奈とと(うなとと)のモットーとは
宇奈とと(うなとと)は『安い・早い・旨い』をモットーに運営されているようです。さすがはうな丼のファーストフードチェーン店です。
ホーチミンでも、このモットーが生かされているのかと思うと、居ても立っても居られなくなって、グランドーオープンを待たずに行ってきました。
お客様に元気・活力・チャージ
http://www.unatoto.com/
一般的には、鰻は高価なイメージがあり、
また“待つ美学”があるとも言われています。
私達は『安い・早い・旨い』をモットーに
鰻の常識を打ち破りました。
グランドオープン前日に訪問
仕事も終わりカフェでまったりとしていた時に、友人のフェイスブックに投稿していた記事を見てホーチミンにうなととがオープンすることを知りました。
そしてGoogle検索したところ、11月22日がグランドオープンということも合わせて知りました。またGoogle Mapsで調べたところ、営業時間が23時までと記載されていたので、まだ間に合うと思い訪問しました。
モットーって何だっけ?
チャダーは140円
お店の前にバイクを止めようとしたところ、店員さんが扉を開けて待ってくれます。バイクを止めて店内に入ると、大きな声で出迎えてくれます。
教育が行き届いているような雰囲気がします。
そしてメニューを見てビックリしました。
そこそこ良いお値段のするラインナップです。モットーに騙されました。
そしてチャダーが28Kドン(140円)。日本食レストランってチャダーは無料のイメージがあるのですが、140円もとるんですね。ローカルでも2Kとかなのに。さすがはGFキャピタルベトナムさん、素晴らしい市場調査力だと思います。
これを見た時、頭によぎったのは『水800円騒動』。
2013年5月19日付で配信された雑誌「サイゾー」のウエブサイトで「食べログ」のような評価サイトをどう思うかと質問され、「くだらないです」「年収300万円、400万円の人が高級店に行って批判を書き込むこともあるが、 そういう人たちには高級店の企業努力や歴史がわからない」と発言。以前に自分の店で、客が頼んでいない水を出し、「水だけで800円も取られた」と非難されたことに対しては、「当たり前だよ!いい水出してるんだもん。1000円や1500円取るお店だってありますよ。そういうお店に行ったことがないから『800円取られた』という感覚になるんですよ」と語った。
川越達也 – Wikipedia
日本の良いお茶とかでも出しているんでしょうか。テプラで後から追加した感じたったのを見て、その期待は薄いと判断し、飲み物がいらないひつまぶしを注文しました。(とか言いつつ、食事中に水分を取らないタイプです)
注文後に、無料の水が出てきました。ミネラルウォーターは有料なので、ドリンキングウォーターの類いでしょうか。
ベトナムでは『安い・早い・旨い』をモットーにしていないもよう
注文後に、日本のホームページを見ていた時に衝撃の事実が発覚。それはベトナムの料金設定は、日本水準というか、日本よりも高いことです。
Googleでレート検索をすると、今日のレートは『1円が213.64 ドン』です。日本のうな丼(一番安いやつ)は550円となっていました。ベトナムドンにすると、約11万7500ドンになります。ベトナムのうな丼(一番安いやつ)は11万9000ドンです。
1500ドン高いです。
あれ?日本とベトナムの物価水準って、ベトナムの方が上でしたっけ?
居酒屋メニューは夜限定みたい
居酒屋メニューというのはありました。
料金設定からわかるように大衆向けではないのが一目瞭然。ここでGFキャピタルベトナムさんの素晴らしい市場調査力から『近所にはまんまるさんもあるし、観光客も多い中心部なので日本居酒屋も一緒にやれば当たるじゃない?』とでも思ったのかは定かではありませんが…。
デザートのアイスはハーゲンダッツのアイスでも出てくるのかも知れませんが、それ以外は正直良心的な印象を受けました。
『うな丼よりも居酒屋の方がウケが良い』という結果にしたいのかと思うくらい。
ひつまぶし到着
頼んだのは、ひつまぶし(199K)です。
うな丼の安いやつが、うなぎ一切れだったので、通常のひつまぶしを頼んだら、うなぎが少なくて発狂してしまうんじゃないかと思ったので、トッピングで『特増し 40K』というのがあったので頼みました。
出てきた商品を見て、特増しで正解だと思いました。
写真で見てわかるように、特増しで、普通の量だと思います。
うな丼のうなぎ一切れの写真を見ていないと、「特増しを頼んだけど、特増しになっていない」とクレームを入れるところでした。
それにしても、だしが陶器ではなく鉄瓶に入っているのは高級感がありますよね。これだけで、ひつまぶしを頼んで良かったと思えました。
ただ、わさびは粉ではなく、チューブのやつにして欲しかったです。だって、粉は、だしでは上手く溶けず、混ざらないんだもん。
感想
ひつまぶしって、日本人でも食べたことがある人って少ないと思うので、提供時に食べ方の説明をするか、ポップでも作っておいた方が良いと感じました。
うな丼と居酒屋をメインでやっていくと思うのですが、ひつまぶしを上手く見せることが出来れば、ある意味こっちの方が爆発するような気がする。
あとは、GFキャピタルベトナムさんの素晴らしい市場調査力だと、ベトナムは日本よりも物価が高いと感じているなら、この料金設定で間違いないと思いますが、私が6年間生活して思うのは明らかに日本よりも物価が安いです。
この高級な価格帯が『うなぎ=高い』というイメージがない国で、勝負していくというのは凄い挑戦だと思うので、生温かく見守って行きたいです。
なんども言いますが、ひつまぶしだと、だしをいきなり入れなければ、初めにうな丼を食べて、口の中が飽きてきた時にだしをかけて食べれば、一つのメニューで二つの楽しみ方が出来ることってベトナムの料理にはない(少ない)ので新鮮だと思います。また、おかゆがメジャーな国だし、お茶漬けのようなことをする人もいるから、やっぱりひつまぶしの方を推した方が良い気がします。
ただ私にはGFキャピタルベトナムさんの素晴らしい市場調査力がないので妄言ですが。
ホーチミンの名代 宇奈とと(うなとと)の店舗詳細
チャンポンを食べる文化圏じゃないので行ったことがないのですが、宇奈とと(うなとと)はリンガーハットの隣にあります。ベンタイン市場からも近く、まんまるや丸亀製麺所のある交差点から車の進行方向とは逆に行くと、左側にあります。
住所 : 56 Trương Định, Phường Bến Thành, Quận 1, Hồ Chí Minh
Google Maps : https://goo.gl/maps/ayDLZXcyqn3S7a4H6